― 今日は宜しくお願いします
キョウジ はい。どーも。あ、鼻毛出てるぜ? ― え?あ、すみません。それではまず今回の見どころなど キョウジ 全部です。 ― ・・・。そうですか。ありがとうございました。 キョウジ あ、はい。お疲れ様でした~。 ― ちょちょちょ。 キョウジ 稽古結構大変な時期なんで手短にやってくれよ。 ― そうじゃなくて。 キョウジ あ。そうか。ごめんなさい。 ― ・・・。えーさて!今回は三国志という事で、僕なんかはかっこいいアクションシーンを想像してしまうんですが、殺陣もお得意というキョウジさんの演出という事で、これは僕ら期待してもよろしいですね?! キョウジ 殺陣とかそういうのあんま無いっすよ。 ― え?!・・・・無いんですか? キョウジ うん。 ― 例えば、三国志と言えば、槍をブンブン振り回したりとか。 キョウジ ゲームのやりすぎじゃないですか? ― ・・・。 キョウジ それに、 ― それに?・・・ キョウジ 劇場のタッパが無いんで(天井が低いんで)、灯体(照明)に当たったら危ないじゃないですか。 ― ええ・・・まぁ・・・ キョウジ 灯体壊して弁償するくらいなら、やらない方がマシです。 ― ・・・。 キョウジ 同じ時期に猛将伝出るんで、それで我慢してください。 ― ??? キョウジ でも剣は振りますよ。 ― おお!それはかっこ良さげですね! キョウジ いえ。かっこ悪いです。 ― ??? キョウジ 剣を使ってかっこいい殺陣を作るのはそんなに難しくありません。要はその先です。剣を使っていかに笑いを取るか。そこです。 ― ものすごくかっこよくまとめましたね。 キョウジ ありがとうございます。大きなお世話です。 ― では、アクロバットとかはどうでしょう? キョウジ 「中国の舞台=アクロバット」なんて発想がまず陳腐ですよね。どこの舞台でも中国といえば、やれアクロバットだ、やれ京劇だ、発想の貧困さにほとほと呆れますよ。 ― ・・・。 キョウジ まぁ、今回は中国の舞台ということで、アクロバットや京劇の要素なんかも取り入れようと思っています。 ― おお!・・・はぁ?! キョウジ でも、芝居ありきなんで、しょぼ楽しいアクロバットで楽しんでください。 ― しょぼいのに楽しめと。 キョウジ ええ。あと、喜び組の要素や・・・ ― もういいです。あ!今回は豪華なスタッフ陣も見どころとか! キョウジ はい。特にダンスと舞台美術は一見の価値ありです。 ダンスはViVoCEという女性ダンスユニットのMutsumiさんが担当してくれていて、 これが、なかなか多彩でオリジナリティに溢れていて、面白いんです。 とにかく僕が演出する舞台は、あまり他ではお目にかかれないダンスを持ち込みます。 他の劇団でも見れるダンスなんてやってもつまらないですからね。 ― なるほど!さて、演出・舞台監督・衣装・出演と一人4役ということで キョウジ ええ。正直ストレスが溜まるので、よくキャストに八つ当たりしてます。後悔しています。 ― ・・・ズバリ!稽古は順調ですか? キョウジ まぁ、当初の予定より稽古日数増やしてますので、僕的には順風満帆とは行きませんが、その分良いものが出きると思います。 ― そうですか! キョウジ 先日もみんなでビール飲みながら稽古しましたし。 ― それはそれは・・・え?稽古中にですか?・・・ キョウジ ええ。おかげで僕は頭が冴えまくりでしたが、みんなで舌滑が悪くなってしまいました。 ― ・・・。 キョウジ今回は全て若い役者で、ベテランが引っ張る事ができなかったりして、ごまかしが効きません。更に僕は、芝居を固めたり、ヘンテコなキャラにしたりという小細工が好きじゃないので、その分、役者さん達は他の舞台以上に苦悩と努力を重ねる必要があります。 若手役者の努力と、若手演出家の苦悩の結果を、是非窘めに来て下さい! ― あ。勝手にまとめてるし。
by bundori
| 2005-09-06 03:25
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